2015年4月3日金曜日

ボバースコンセプト(姿勢コントロール~起立・着座~)

前回からの続き・・・。

前回は姿勢コントロールの神経メカニズムについてのまとめを行った。
姿勢コントロールのメカニズムについてはこちら

今回からは実際の動作の中で神経メカニズムを考えていきたいと思う。

今回は起立・着座動作について。。。

起立(Sit to stand)と着座(Stop standing)は似たような動作であるが神経メカニズムは異なる。
 
上下の重心の変化が大きい赤丸で示した部分を考えてみたい。
 
●起立(Sit to stand)●
起立動作は、座位から立位へと姿勢を変化させる動作であり、重心を高く持ち上げていかなければならないため強い伸展活動が必要となる。特に離殿直後は床反力が最も強くなる時期であり、この床反力情報は背側脊髄小脳路を介して前庭核に伝えられ、姿勢筋緊張の促通を図る。
つまり、起立動作は前庭脊髄システムが働く動作であり、Feedbackによる姿勢のコントロールを行う動作である。
 
 
●着座(Stop standing)●
着座動作は、起立動作とは逆で立位から座位へと姿勢を変化させる動作であり、重心を下げていかなければならない。その際はスピードをコントロールするように徐々に重心を下げていかなければならない。立位から徐々に重心を下げていく時の床反力は、直立立位の床反力よりも小さくなる。そのため、起立動作のように前庭脊髄システムによる筋緊張のコントロールが困難な動作である。着座動作は運動肢となる両下肢の姿勢筋緊張を適度に抑制をしながら、重心の変化に随伴してコントロールをする必要がある。
つまり、着座動作は皮質延髄網様体脊髄システムが働く動作であり、Feedforwardによる姿勢のコントロールを行う動作である。
 
 
今回は、起立(Sit to stand)と着座(Stop standing)における神経メカニズムのまとめ
をおこなった。
 
次回は歩行についてまとめていきたいと思う。
 
 

6 件のコメント:

  1. 楽しく拝見させていただきました!
    質問よろしいでしょうか?

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  2. このコメントは投稿者によって削除されました。

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  3. 質問させていただきます!
    起立、着座の神経システムについては、文献引用でしょうか?

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  4. コメントありがとうございます。返信が遅くなり申し訳ございません。

    現在のボバースコンセプトでは高草木薫先生や柳原大先生、シェッペンズ博士らの基礎研究を基に姿勢や運動の説明が行われています。
    これらの説明の多くは四足動物を基にした研究ですので、直立2足であるヒトの特に起立・着座動作に適応できるかというと議論があるところかもしれません。

    しかし、ボバースコンセプトの研修会等ではSit to standはFeedback system(reactive system)、StopstandingはFeedforward system(Proactive system)に由来すると説明されています。

    そのため、起立‐着座のメカニズムはボバースコンセプトによる神経学的な解釈と考えています。(説明を簡潔にするために一部私の解釈も加えています。)

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  5. 返信ありがとうございます!
    大変、納得いたしました!
    また、お話をさせてください!

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  6. 返信ありがとうございます!
    大変、納得いたしました!
    また、お話をさせてください!

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